2020年から小学校で英語が必修化されたこともあり、早期から子供に英語を教えようと考えるパパママは今まで以上に増えたのではないでしょうか。
もれなく我が家もその一例です。
今は本当に色々な教材が出ていたり、YouTubeでも様々な番組が放送されていますね。
そんな中でよく耳にするようになった言葉といえば「Phonics(フォニックス)」。
フォニックスは、綴り字と発音との間にある規則性を学ぶことで単語の正しい読み方を推測させる力を身につける、英語圏で広く用いられている学習方法です。
そのフォニックスと同じくらい重要で、同時並行して学ぶとより良いとされる「Sight Word(サイトワード)」という言葉をご存じでしょうか。
今回はサイトワードとは何か、そしてサイトワードを学ぶにあたりおすすめの学習教材について記事にしました。
サイトワードとは
Sight Wordとは、直訳すると「視覚単語」、つまり目にしただけで理解できるべき重要単語のことを言います。
目にしただけで理解できるべき単語ってどんなもの…??
具体的には、冠詞の「a」「an」「the」、前置詞の「on」「in」「of」などの単体では意味をなさないけれど必ず文脈に登場するものや、「is」「go」「help」などの一般的によく使われる動詞etc、いわゆる頻出単語を示します。
これらの単語は英語圏で生活するためには当然のように使える必要があるので、日本で小学校で学ぶ必修漢字と同様、年齢別に覚える内容はリスト化されています。
Dolch WordsとFry Wordsという2つのサイトワーズリストが有名です。
サイトワードを覚えることで、幼児向けの本の80%、大人の日常会話などの50%はカバーできるといわれており、サイトワードとフォニックスを学ぶと、簡単な本などは大体読めるそうです。
おすすめ教材は…?
サイトワードの重要性は分かったけど、動画で学べるフォニックスと違って勉強するにはやっぱり本が必要なのかな。どういうのを子供に与えれば…?
そんな疑問を持つ方のために、ここからはサイトワードを学ぶのにおすすめの教材をご紹介します。
スカラスティック社
今回ご紹介する本を出版しているのはScholastic(スカラスティック)という会社です。
スカラスティック社は、1920年にアメリカで創業された老舗の出版社です。
児童書や学習教材の分野においては最大手の出版社ですので、教材への信頼度は高く、実際アメリカ国内の90%の学校にて同社の教材が使用されています。
手ごろな価格の本が多いのも特徴です。
この記事で詳しく紹介するのは1つだけですが、他にもたくさんいい教材が出てますので、ぜひ調べてみてください。
Sight Word Readers
スカラスティック社が出しているサイトワードの本の中でも、特に有名なのがSight Word Readers(サイトワードリーダーズ)です。
我が家でも娘が3歳になる前に購入しました。
ここからは、このSight Word Readersについて詳しく書いていきます。
商品の詳細
この本の対象年齢はAmazonによると5-6歳ということですが、読み聞かせからするのであれば、1歳~でも問題ないように思います。
最初は読み聞かせ、年齢が上がるにつれ一人で読んだりスペルの練習をしたりと結構長く使えそう!
1冊8pの小さな絵本(14×14cm)が25冊入っており、音声CD付きでお値段は4500円弱。
1冊あたりの価格で考えると180円くらいになります。
それぞれの本の右上には、本を通して身につく単語2つが記載されています。
8pの中にこれらの単語が繰り返し使われているので、毎日読み聞かせするだけで、子供は自然にその単語を覚えていきます。
本の他、CDとワークブックも1冊ついてきます。
ワークブックにはスペルの練習と指定された単語を探し出す問題が入っています。
こちらは流石に未就学児にはまだ難しすぎるので使用していませんが、文字を書けるようになってきたら活用できそうです。
学べる単語
学べる単語数は以下の50個になります。
look | for | here | are | did |
it | have | three | we | get |
a | funny | what | in | little |
big | you | and | this | is |
up | down | me | too | one |
two | ride | on | play | with |
my | can | will | fly | find |
rhe | run | said | want | new |
help | at | like | to | I |
see | they | go | that | pretty |
2歳児使用レビュー
毎日「読んで」の嵐
我が家では、がっつり英語教育に取り組んでいるわけではありませんが、Sight Word Readersを購入する前から、以下の取り組みをしていました。
年齢 | したこと1 | したこと2 | 子どもの様子 |
0歳 | アレクサで英語童謡かけ流し | DWE のCDかけ流し ①play along ②listen along | よくわからない感じでニコニコ。 |
1歳 | ちゃれんじEnglish入会 | Worldwide Kids絵本購入 | きらきら星など簡単な英語の歌は歌う。 英語絵本を読んで欲しいと持ってくる。 |
2歳 | 英語絵本を色々購入 (エリックカールなど) | DVDやテレビを見せる ①DWE play along DVD ②baby sharkのyoutube | いろんな歌を暗記。 独り言を不完全な英語で話す。 簡単な問いかけに答えられる。 |
DWEとWorldwide Kidsは正規会員ではなく、中古品をメルカリで購入しています。
今回Sight Word Readersを購入したのは、2歳の娘が突然独り言を英語で話すようになったことがきっかけでした。
もちろんいいことではありますが、その独り言がDVDなどで覚えた単語をバラバラ並べているような感じがあり、意味をなさないことも多く…
英語に慣れ親しむ段階に到達してくれたのはわかったので、ここからはきちんとした学習方法も並行して教えなければ中途半端な形になる…と考え、慌てて色々と調べ購入した次第です。
そして実際に購入後、1ヶ月ほど読み聞かせた感想ですが…。
娘はどハマりして、届いた日から今でも毎日全冊何度も繰り返し読んでと言ってきています。
また、今までは問いかけに対してyes.noか単語でのみ答えていたのですが、最近では「It’s a ○○」など文章で答えられるようになり始めました。冠詞もばっちり!
まだまだ使いだして日が浅いので、これからどこまで成長するか、楽しみです。
今のところ、コスパはいいし娘も楽しんでおり、多読の要素もあり、買って正解でした。
おすすめポイント
使ってみておすすめできると思ったポイントもまとめてみました。
薄いので手軽に読める
1冊8pなので、サラッと読み聞かせできます。特に寝かしつけにはもってこい!
また、娘は何度も読んで覚えた本で特にお気に入りのものは自分で取り出し、ペラペラまくって読むようにもなりました。薄くてボリュームが少なめの本は、この時期の子供が自主的に読みたいという気を持たせてくれるので、本当に助かります。
覚えやすい文章構成
例えば娘が好きなのは「Up and Down」というタイトルなのですが、
この本は「We go up」「We go down」という文章がひたすら繰り返されます。
異なるシーンの絵で上がる・下がるの動作が何度も示されているため、UpとDownの概念がとても分かりやすく、すぐ覚えることができます。
またこの本のサイトワードは「up」と「down」ですが、別の本で学んだ「we」と「go」の2つのサイトワードも同時に使われています。
学んだサイトワードを違う本でも再度使うことで、より覚える力を高められるようにしているのがこの本の特徴です。
「this is a peach」というタイトルでは、別の冊子で学んだ「a」のサイトワードも頻繁に使われており、冠詞の概念を文章でまるごと覚えることもできます。
これにより日本で教えるような『冠詞とは何か』という教育を受けずとも、娘は自然に冠詞をつかった文章を自分でも言えるようになりました。
まとめ
我が家では長女が3歳手前の時に購入しましたが、ボリュームと内容、今の英語レベルなど総合的に考えると、ちょうどいい時期に買ったように感じました。0-2歳の時期に読むとどうなるのかも気になるので、これからは二女にも活用しようかなと考えています。
子ども達にはサイトワードリーダーズを繰り返し読むことで、これからますます英語学習を楽しみつつ力をつけていって貰いたいです♪
CDなしの教材もありますが、リアルな発音を聞かせるといった面では、ついているほうがいいと思います。
また、サイトワードを学ぶ教材としてはこのほかにも、実際の写真が沢山入った教材で「nonfiction sight word readers」というものなどもあります。こちらはサイトワードのボリュームも多く、リアルな写真が好きな方には一押しです。
ぜひお子さんの好みに応じて、合った教材探しをしてみてくださいね。
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